こんにちは。
最近、「5G」のGが「generation」のGだということを知り衝撃を受けたnonakaです。
曲がりなりにもweb制作に関わっていながら今まで知らなかったこともまあまあ罪ですが、それにしたって「G」が「generation」だなんて簡単に想像できるでしょうか。
しかし、考えてみればweb界にはそんな単語が溢れています。
身近すぎて正式名称を忘れられた略語たち。中でも拡張子は、その正式名称や由来が明かされることが滅多にありません。
言うなれば、あだ名で呼ばれすぎて本名は意外と誰も知らない、謎の先輩みたいな。
そこで、身近な拡張子についていくつか調べてみました。
拡張子とは!!
コンピュータで扱われるファイルの種類や形式を識別するために設定された文字列のこと。
世の中にあるたくさんのアプリやソフトは、すべての種類のデータを編集できるわけではありません。「この種類のデータは編集できる」「これは対応してない」といったことを、コンピュータが判断するための目印として、拡張子が付けられているのです。
JPG
ジェイペグ。「jpg」または「jpeg」と書かれる、画像系の中で最も有名な拡張子ではないでしょうか。
その本名は、「Joint Photographic Experts Group」。これは、jpgを規格した国際標準化機構(ISO)・国際電気標準会議(IEC)・国際電気通信連合(ITU)の合同グループの名前をそのまま取っているそうです。データの種類が由来じゃなかったんですね。
規格されたのは1992年、日本では1995年のことでした。
余談ですが、ジェイペグファイルには「jpg」と「jpeg」の2種類がありますよね。なんでかなあと思っていたのですが、これには歴史的背景がありました。
曰く、かつて拡張子は3文字までしか指定できなかったそうです。しかし現在は文字数の制約がなくなったので、4文字の「jpeg」でも使えるようになり、結果2種類の表記パターンができた、ということなのでした。「jpeg」の方が後から出てきたんですね。
機能の違いはほとんどありませんが「jpg」の方が一般的みたいです。
DOCX
Wordの標準ファイル形式。2003年以前のファイル形式「doc(ドック)」の進化系として出てきた、書類を作成する方なら必ず目にしたことのある拡張子です。
名前の由来は、文書を表す英語「document」。
読みは「ドックエックス」。これを知っている人はどれくらいいるのでしょうか。
私は知りませんでした。「ワードファイル」と呼んでいたので。
マイクロソフト社が文書作成ソフト「Word」を発売したのは1983年のこと。その後日本にもやってきましたが、当時は「一太郎」が絶対的人気を誇っており、少し遅れての普及となりました。
以前のファイル形式「doc」がマイクロソフト社の製品以外で開くことが難しかったのに対し、新形式「docx」は仕様が公開されたことで普及率が上がり、他の文書作成ツールでも多く対応するようになりました。
ピーディーエフ。専用のソフトを持たなくても、誰でもそのファイルを開くことができる、世界共通拡張子。
由来は「Portable Document Format」。
「持ち運びできる文書形式」ということでしょうか。どこにでも誰にでも持っていける、デジタル社会の強い味方です。
1990年初頭に、アドビシステムズにより開発されました。名前の通り、文書を共有するための形式です。2008年には国際標準化機構(ISO)によって規格化され、世界の標準として名を馳せることとなりました。
余談ですが、pdfファイルを編集できる便利なアプリケーション「Adobe Acrobat」の「acrobat」って何だろうと思ったら、Adobeのブログに
「「優れたスキル」や「強さ」を想起させる言葉である「Acrobat」を正式な名前として決定した」
と書いてありました。イメージの問題だったのか。
html
エイチティーエムエル。webデータ制作に関わるものとは切っても切れない関係を持つ拡張子です。
HTMLは、「ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ(Hyper Text Markup Language)」の頭文字。
雑に意訳すると、「高機能を持つ文章に目印をつけた言語」といった感じでしょうか。
WEBページを作成するために開発された言語、として定義されています。
HTMLは、スイスにある欧州原子核研究機構で1989年に開発されました。開発者の1人、ティム・バーナーズ・リー氏はURLやHTTPといった概念も生んだweb界のビックファーザーです。
その後もHTMLはバージョンアップを重ね、今も進化し続けています。
まとめ
いかがでしたか。
ほんの一部しか紹介できませんでしたが、世界にはたくさんの拡張子が存在し、今も新しく生まれています。その本名や由来はさまざま。
たまに調べてみると、先輩の意外な一面を見たような、ちょっとしたときめきを味わえるかもしれません。
以上、nonakaでした。