随分とブログをさぼっていました。お久しぶりです。
今回は、生成AIについての話をしたいと思います。
ところで生成AI使っていますか?一昨年くらいにTVまで賑わせたChatGPTも割と早く使ってみたりしましたが、正直今はほぼ使っていません。
別に使う用途がないから使っていない訳ではなく、自分にはあまり合わなかったというのが正直な所でしょうか。
今回はデザイン用途で使う生成AIの話で、その中でもアドビの生成AIについて紹介したいと思います。
まずは、この本の紹介から
Photoshop & Illustrator & Firefly 生成AIデザイン制作入門ガイド
去年だったか、Adobe Fireflyがなんか凄いらしい。って噂を聞いたのは。
なんでも、テキストから写真や絵を生成できるって!なんかもう、ドラえもんとか未来の話みたいですよね。
でも、同時にこうも思うんですよ。「凄いのはわかったけど、いつ使うん?」って。
それを解消してくれたのが、この本でした!
アドビの生成AIの機能はもちろん、生成AIのメリット/デメリット、そしてデザイン制作の実務に生成AIを活用する方法と制作手順まで。生成AI機能を使ったアイデアとアレンジなんかも紹介されていて、この一冊で十分過ぎるほどの内容です!
内容の濃さもあって、正直まだ一部しか読めていません。
ちょっとだけ中身を紹介
掲載の許可なく、制作手順を載せるわけにはいかないのでサラッとどういう事が紹介されているのかだけお伝えします。
「光の素材を生成しよう」
ここでは、シャンプーのビジュアル作成をテーマとし、より商品やモデルさんを煌びやかに魅せる方法としてPhotoshopの生成AI機能を使った制作手順が紹介されています。
Photoshopでは以前から、フィルタの逆光を使用してこういうのを作っていましたが、それよりも光の種類が多く、自然な結果が得られるようになりました。
次は、旅行雑誌の表紙を題材とした「不要なものを削除しよう」というセクション
仮想のテーマとして、一人旅を楽しむ雰囲気を演出するために、自ずとそれに使用するビジュアルも複数人でなく一人だけが写るものにしたい。
しかし、支給された素材には一人だけ写っているものがない…。いかにも実務でありそうな場面です。これもPhotoshopの生成AI機能で、ごく自然に作ることができます。
それ以外にも生成AI機能を使った、より具体的な利用法やアイデアも色々と紹介されています。
実践してみました!
では最後に、この本の中で個人的に最も活用する場面が多いと思った機能。
「人物の見切れを生成しよう」
頭と体が途中で見切れている写真を使って、見切れた部分を生成する方法です。例えばこういう写真です。
クライアントから提供された写真が、極端に被写体に寄っているものばかりで使いづらいな〜。という状況ですが、誰もが一度は経験したことあるんじゃないかと思います。
そのまま使うというパターンもないわけではないですけど、表現の幅は狭まります。
これまでは諦めてた状況も、生成AIを使えばごく簡単で自然に、見切れた部分を生成することが出来ました!
見切れたパーツが生成されたことで、切り抜きを使ったデザインも可能になりました。
たまたま見つけた写真が、登山を楽しむようなシチュエーションだっため、架空の山を楽しむ雑誌を作ってみました。
まとめ
アドビの生成AIは、想像以上に進化していたと同時に、思っていた何倍も実用的な機能でした!
ただしデメリットとして、生成AIには著作権問題とは切っても切り離せないという部分もあります。
アドビの生成AIに関しては、Adobe Stockの素材を利用していたり、著作権切れやオープンライセンスのコンテンツを利用するなど、権利関係が明確な画像のみを利用して学習を行っていることから、比較的に著作権問題は起きにくいということです。
ただ、AIが日々進化している以上、著作権をまったく気にしなくていいということでも無いと思います。
また、アドビの生成AI機能は使うたびに「生成クレジット」が消費されていく仕様で、その上限はアドビの契約プランによって異なり、毎月リセットされるものなので無限に使えるものではありません。
その辺りを理解して上手く付き合っていけば、すごく便利な機能だと思います!
是非、みなさんも活用してみてください!!